SNS(すごい長いストーリー)

久しぶりに真面目な話でもしよう。

2017年もあと少しで終わろうとしている。漫画家として独立して1年4ヶ月。あっという間の1年であった。昨年末からnoteというサイトで新作漫画「意志雄がゆく」の連載という名の不定期公開を始め、昨日の21話をもって第1章が終了した。この「意志雄がゆく」は、地元密着型自伝的フィクション漫画である。岐阜市に住んでいる方ならわかるかもしれない、どこかで見たことのある場所や人物が出てくるので、そこは面白かったかもしれない。内容も基本的には実話をもとにしているので、いま振り返って読んでみると、「あぁ、車が横転したとき死ななくてよかったなぁ」と感じている。

8月には7話までを収録した単行本を自費出版したが、期待したほど売れなかった。が、しかし、そこは想定内なので、めげることなく、私の本を委託販売してくださる場所を探した。昔からお世話になっている長月BOOKSさんは、嫌な顔をせず快く取り扱ってくださることに。これだけでも十分ではあったが、なにせ在庫の山がアレだったので、もう少し何というか、その、言いにくいけど、大手の本屋さんに置いてくれないかなと思い、思い切って2社に営業してみたのである。

 

1社目は草叢BOOKS各務原店さん。あのTSUTAYAを運営するCCCの新業態のお店である。スペースがとにかく広く、店内にはスタバも設置され、1日中遊んでいられるような書店である。エントランスには、かかみがはら暮らし委員会のブースも設置してあり、岐阜の著名な店舗や作家さんの商品が並べられていた。実はこの暮らし委員会のみなさんとは面識がありすぎるので、彼らに土下座すれば漫画を置いてくれるかもしれないと思ったが、それはいけない、それはズルい、もしかしたらダメって言うかもしれないと思ったので、直接店舗へ営業することに。飛び込み営業は苦手なので、フェイスブック経由でメールを差し上げた。数週間後、返信が来た。リトルクリエイティブセンター(LCC)の横ちゃんから返信がきたのである(笑)。「草叢BOOKSさんから連絡があり”石田意志雄って漫画家から営業のメールがきたけど、LCCさんの知り合いでしたよね?LCCさん経由で納品してくださっていいですよ!”とのことですので、漫画を弊社までお持ちください。納品してきます!」。。。LCCの代表はかかみがはら暮らし委員会のメンバーでもあるので、結局、かかみがはら暮らし委員会さんに迷惑をかけたというか、知り合い枠で置いてくださることになったのだ。何かごめんなさい。そんなこんなで10月くらい?から置いてくださることに!先日、某所で「この前、草叢BOOKSで先生の漫画を見ました!すごいですね!あんなすごい場所で販売されているなんて!」と驚かれることがあった。確かにそう思うだろう。私ごときの漫画が草叢BOOKSさんに置いてあるんだから。へへへ、どうだ!という感情とともに、2ヶ月経ったけど、まだ売れ残ってるのか!という現実を知ることになり複雑な心境だった。そういえば横ちゃんが「売れたら報告しますね!」と言っていたが、まだ報告がないや…。

 

2社目は地元、長良にあるザ・リブレット長良さんである。リブレットさんは東海地方を中心に、書籍・雑貨・文具・家具などを販売する書店である。森道市場にも出店されるくらいの面白い書店だ。そんなスゴイ書店が近所にあるので、ダメ元でこれまたフェイスブック経由で営業してみた。すると今度はマジで店舗から返信があったのだ。なんと偶然にも書籍担当のスタッフさんが意志雄の初期メン(初期の頃から応援してくださっている方)で、店長や本部へ取り扱ってくれるようにプレゼンしてくださったのだ!あの漫画をプレゼンするなんて相当勇気やスキルが必要だと思ったが、さすがは初期メンである。無事に取り扱ってくださることになったのだ。しかもこれまで出版した全3冊を!それだけではない、本棚の中央にドーンと陳列してくださるなど、マジでパワープッシュしてくださったのだ。本当に感謝である。今後もいろんな仕掛けを企画してくださるようで、ザ・リブレットさんの方角へ足を向けて寝ないように、毎晩確認しながら寝ている。

 

今年新たに始めたことがある。それは超人気パン喫茶のパーキングトラフィックガードである。営業日は開店前からロングスネークの列ができ、ナローなパーキングはすぐにフルになってしまい、ストリートパーキングなどをしてトラフィックジャムが起こり近隣に迷惑をかけてしまうのをどうにかしなければならないという問題を抱えていたそうだ。こんなスキルの要る仕事は、あの大人気漫画家しかいないとのことで、私に声がかかったのである。たまたま連載がなかったため、快諾をさせていただいた。さわやかな風が吹く日も、太陽が照りつける日も、雨が打ちつける日も、私はパーキングにスタンドした。周りからは立っているだけに思われるかもしれないが、いろいろとある。漫画家なのでスグにいろんなネタが浮かぶ。いっそのこと「パーキングの男」という4コマ漫画でも描いてみようかと思ったが、多方面から怒られそうなので、こそこそ描く程度にとどめている。この仕事も今年いっぱいだと思うが、この仕事のおかげで生き延びることができたし、日本一日焼けしている漫画家としての箔が付いたと思う。何事も経験である。プライドなんてポテトだけで十分だ。

 

さて、ここまで読んで1つの疑問が浮かんでいることだと思う。「石田意志雄はどうやって生活をしているのだ?(稼いでいるのだ?)」と。うるせぇよ!でもそこが一番知りたいのだろう。漫画の収入は正直ない。しかし、漫画を描き続けているおかげで、アパレルやグッズがやや売れたりしている。あと、イベントではやや似顔絵が多少人気で助かる。毎日10人くらいの似顔絵を描けば生きていけるのではないだろうか。どこかで描かせてはくれないだろうか?あとはデザイン系のお仕事もややいただいたりしている。今年もいろいろデザインさせていただいた。デザイン力は普通ではあるが、仕上がりまでのスピードがその辺のデザイン会社よりも早いので、そこをウリに頑張っている。最近では「意志雄っぽいテイストで!」という、大変嬉しいご要望をいただくようになり、これも漫画を続けていて良かったと思う出来事である。意志雄っぽいデザインの仕事は本当に大歓迎なので、個人の名刺やDMなどでもいいから気軽にご依頼いただきたい。来年からは価格を大幅アップし、基本的にはデザイン費を1万4000円いただこうかなと思っている。これでも安いと思うが。いろんな相談には応じるので、漫画で忙しくなる前に、意志雄にいろんな仕事を振ってほしい!

 

さて、話がだいぶ長くなってしまったが、ここからが本題である。私は5年前から毎日4コマ漫画を描き続けており、間もなく(12月22日で)第2000話を迎える予定だ。これまでずっとモレスキンの無地手帳にコマ割りスタンプを4つ押してコピックで漫画を描いていたが、時代というか、なんというか、iPad Proで描いてみたいという欲が出てきたのである。iPad Proと言えば、Apple Pencilなるもので、画面に直接ペンで絵を描けるアプリがあり、それが非常に便利なのだ。紙はいらない、下描きし放題、塗り放題、簡単にやり直せるといいとこ取りなのだ。漫画はアナログ手法だろ!と少し前までは思っていたので、デジタルに移行することにはちょっと戸惑いがあったが、自分が今求めていることが全てデジタルで簡単にできるので、そうは言っていられなくなったのだ。お世話になっている徒然舎の深谷店長がとても良いことをおっしゃっていたのを思い出した。「昔ながらの人気店ってなぜ変わらず人気なのか。じつは味は変わってないのではなく、時代にあわせて変えているんです。変わってないように見えて、実はその時の状況に合わせて変えている、努力しているんですって」というような話だった。深谷さんは流石本屋の店主だけあって、いつもためになるお話をさらっと教えてくださることがある。某だちブックスの今O社長は会うたびお金の話しかしないからなぁ…。その話を聞いてから、やはり自分も時代に合わせてデジタルへ移行しようと強く思った。ただ、iPad ProとApple Pencilがやたら高ぇ!10万くらいはする。簡単に買えるものではないのだ。そんなとき、面白いサービスがネットで話題になっていた。それは「polca」というフレンドファンディングというモノだ。簡単に言うとやってみたいことや欲しいものを書き込んで、共感してくれた人からお金を集めるというサービスである。クラウドファンディングの超簡易版だ。例えば「焼肉食べたいから、だれか助けて(ハート)」というお願いでも良いとのことだった。というわけでさっそく私もこのサービスを利用すべく、アプリをダウンロードし、チャレンジしてみたのである。

このpolcaというサービスを知らない方から見たら、「そんなの自分で買えや!」と思うかもしれないが、そういう「自分で買えや!」的なこともみんなから支援してもらおう的なサービスなので、仕方がないのである。必要金額は本当は10万円なのだが、なんか申し訳ないと思い、中途半端でリアルな4万円に設定し、始めたところ、なんと5名の方から支援をいただいたのである。合計2500円。この2500円では何も買えはしないが、こんな私を応援してくださることはお金に換えがたいことである。この人たちをゆすって1人2万円出してもらえば10万円になるぞ!とは決して思っていない。支援してくださった5名の方、本当に感謝申し上げます。この2500円はpolcaに振込申請はいたしません。お気持ちだけ受け取らせていただきます。iPad ProとApple Pencilは漫画の売上、ISHIFESでの利益、デザインの仕事、駐車場警備で稼いだお金で買いました。それでは今から、polcaの支援のおかえしとして設定していた「新作漫画を発表する際にお名前を載せさせていただきます」を実行させていただきます。

 

・長月ブックスのKJさん

・長月のカナコさん

・お城ロボ・金華山だよりの宮部さん

・東京のアクセサリー作家cogmaさん

・いつも応援してくださるぽちさん

 

あなた様のおかげでiPad ProとApple Pencilを買うことができ、そして新作漫画をデジタルで制作できることになりました。これから発表する新作漫画は、あなた様と一緒に作ったも同然です。ちなみに新作漫画は、「意志雄」は出てきません。全く新しい漫画です。正直、これに賭けております。左利きのエレンやこぐまのケーキ屋さんのようにSNSでバズって欲しい。そうなることが、支援者様への最大の恩返しだと思うのです。だから今回は、本当にいろいろ考え、何度も描き直し、丁寧に描いております。これまでの私を見てきた方は「こんな漫画じゃwwwダメだろwwwもう諦めろよwww」という反応を反射的にしてしまうかもしれませんが、そこは今一度フラットな目で見ていただければ幸いです。前置きが長くなりましたが、漫画家・石田意志雄の最新作、5人の支援者様のおかげで誕生したといっても過言ではない、最新作を発表いたします。まずはタイトル…

 

 

 

 

 

 

 

どうですか!タイトルからして面白みがハミ出ていませんか!コロコロコミック感満載じゃないですか!?ちなみに息子たちの評判は上々でしたよ!それではつべこべ言わずに記念すべき第1話をここで公開いたします。どうぞ!

 

 

 

 

 

 

続きが気になりますね。基本的には1ページ(4コマ)漫画です。ストーリー漫画なので徐々にいろんなことが判明するようになっていきます。石田意志雄のSNSアカウント(twitter/instagram/facebook  だいたい @ISHIDAISHIO です)で発表していくと思いますので、ぜひチェックしてください。

それではメリークリスマス&良いお年を!