昨日、私のホームグラウンドと言ってよい”柳ケ瀬”にて、単行本「意志雄がゆく」の販売&サイン会を開催させていただきました。この日は偶然にもサンデービルヂングマーケット(通称:サンビル)という大きなイベントも開催されており、まるで意志雄の出版を街全体で祝うかのような感じを受けたのは私だけではないことでしょう。

発売日からちょうど1週間ということで、初日に買いたい気持ちをグッとこらえ、この日を心待ちにしているお客様でいっぱいに違いないと思った私は、少しばかり多めに(100冊)本を持っていきました。(それでも完売してしまうと思いましたが、それ以上持っていくと重くて大変ですので。)

同時開催されていたサンビルですが、私も何度か出店させていただいておりますので、出店者さんより目立たない場所でサイン会を開催すること、サイン会の行列により他の出店者さんの邪魔にならないように、最善の注意を払いました。

その甲斐あってか、11時から開始したサイン会も時間ちょうどに来るお客様もなく、また、危惧していた行列によるトラブルもなく好調なスタートを切ることができました。

 

 

会場で私をお見かけした人の中には「あれ?サイン会ぜんぜん盛り上がってないじゃん?」と思った方もいるかもしれませんが、実は、上記で述べた最善の注意によるものであり、サンビルの会場全体に行列を分散させたからであります。日頃お世話になっているイベント・場所に対する愛です。

 

 

私も長いこと漫画家をやっておりますので、本を出すたびに買ってくださる常連のお客様がたくさんおりますが、この日は私のことを初めて知ってくださる方もいらっしゃいました。

小説を自費出版されたことがあるというご年配のお客様が、「作っていたときはこりゃいけると思ったけど、完成して読み返してみたらそんなに面白くなかった…」というエピソードを恥ずかしそうにお話しくださり、私も思わず共感して盛り上がりました。その甲斐あってか、私のことを応援するために1冊買ってくださることに!!本当に嬉しい瞬間でした。私のことをさっき知ったばかりであり、且つ漫画の表紙と推薦の帯コメントしか見ていないのにもかかわらず、「1冊ください」とおっしゃってくださるなんて…。この1冊は10冊分の価値があるなと思いました。サインを書かせていただいている間に、サンプル本を読んでいいかと尋ねられたので、「もちろんです!」とお答えしたところ、驚くべき感想をいただけました。

「これ小説じゃなくて漫画かぁ!」

小説を書かれるくらいですから、私の漫画のタイトルを見てきっと「竜馬がゆく」のような小説だと勘違いされていたのでしょう。こればかりは私の責任です。あぁこれはキャンセルされても仕方ないなと覚悟をしましたが、そのお客様は「よ、よかったぁ、活字ばかりだと読むのが大変だから、さらっと読める漫画の方がありがたいや」とおっしゃってくださいました。危うく涙が出そうになりましたが、夏の暑さのおかげで汗でごまかすことができました。このお客様が買ってくださった1冊は81冊分の価値があると心底感じたひとときでした。

 

 

サイン会と聞くと、長時間並んだにもかかわらず憧れの人と一瞬しか一緒にいられないイメージがあるかと思います。私もサイン会に対してそのようなイメージを持っておりましたので、とにかくお客様との時間を大切にすることを意識して臨みました。気持ちの中ではお1人あたり30分はしゃべったかと思います。その甲斐あってか、お客様はとても喜んでくださいました。

時間の関係上20冊しか売ることができませんでしたが、そのうちの1冊は81冊分の価値がありましたので、100冊売れたと言ってよいと思います。みなさまのおかげで、内容・結果ともに充実したサイン会となりましたことをここに御礼申し上げます。

外出しづらい真夏ということもあり、サイン会に行くことをなくなく断念された方も大勢いらっしゃるかと思います。確かにあの暑さの中、外出されるのは相当な覚悟が必要となりますし、油断すると熱中症にもなりかねませんので、ご判断は賢明だったと思います。私はそんな方のこともしっかり考えさせていただいておりますので、家にいながらもサイン本を購入できるシステムを構築させていただきました。以下のリンクから簡単にお買い上げいただけるようになっておりますので、ぜひご利用くださいませ。

◉「意志雄がゆく」はここから購入できます◉

 

最後になりますが、いつも応援してくださりありがとうございます。「意志雄がゆく」をお買い上げくださった方のことは一生忘れません。